ホッキョクグマの”ミユキ(みゆき)”が永眠しました

国内のホッキョクグマ家系図2024年1月13日時点 動物園
国内のホッキョクグマ家系図2024年1月13日時点
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SNSで訃報を聞き、緊急で来園することにした

スマホを触ってたら飛び込んできた情報

2024年1月13日の午前中、この日ワタシはZOO活はしないつもりでいました。実際、最寄りである天王寺動物園にも行っておりません。

12時前に”ミユキが亡くなった”という訃報を聞き、一番最初に思ったのは、

ウソやろ…

ワタシが直近に来園したのは1月11日。2日前のことでした。その日のミユキはとても元気で、これまで見たことのないようなコミカルな姿すらありました。

それを思うと、到底信じることはできません。しかし、ネット上ではすでに王子動物園の公式サイトやSNSで発表されています。残念ながらウソではありませんでした…
※動画は1月20日公開予定

自宅を飛び出して神戸へ

この日は用事がありましたので、あまり長居はできないことは決定事項。しかし何もしないわけにはいかないと思い、最低限の準備をして自宅を飛び出しました。

このときすでに12時を過ぎていました。大阪市内の自宅から王子動物園までは、90分ほどかかると考えなければなりません。となると、到着は13時半を越えると予想できます。そして、ワタシが滞在できるのは15時ぐらいまで…

移動時間に往復で3時間ほどかかるのに対して、園内にいることができるのはわずか1時間ほどというのは、ZOO活としてはあまりにも非効率だと言えますが、ここは”効率”を考える場面ではないでしょう。

園内には”訃報”の掲示

ワタシが王子動物園に到着したのは、13時40分頃。放飼場には旭山動物園から先月来園したばかりの”ゆめ”がいました。

ゆめが放飼場にいるときには、ミユキは寝室にいます。その寝室前は、シャッターが下ろされていました。そして、右横の壁には”ミユキの訃報”の掲示がありました。

この日の様子は動画にしています。

もちろん、ミユキにはもう会えないわけですが…

【R.I.P.】さよならミユキ… ありがとうミユキ… ゆめちゃん、またひとりぼっちになっちゃったけど、自分で頑張るんだよ…

ミユキのプロフィール

ミユキは天王寺動物園生まれ

みゆきのプロフィールを時系列的に書くとこんな感じになります。

1980/12/15 父のユキオが旭川動物園より天王寺動物園に来園
1980/12/15 母のユキコがアメリカ・タルサ動物園より天王寺動物園に来園
1990/11/30 ミユキが天王寺動物園で誕生
1992/1/20 天王寺動物園から王子動物園へ移動
2024/1/13 永眠

王子動物園へ嫁入り

1992年(平成4年)1月20日に、王子動物園に来園します。このときのミユキはまだ1歳2ヶ月。ホッキョクグマの親離れは2歳をすぎたあたりからと言われています。日本国内のホッキョクグマが”お引越し”するというニュースを聞くことがありますが、これも当該の子グマが2歳になるシーズンに行われることが、最近では通例化しているように見受けられます。

それを考えると、少々早いタイミングでのお引越しのようにも見えますが、30年以上も前の話ですので、当時と今とは状況が違っていたのでしょう。

以来、30年以上を王子動物園で過ごしました。

長年のパートナー、アイス

ミユキには、パートナーであるオスのアイスがいました。

1990年(平成2年)12月18日 釧路市動物園生まれ
1991年(平成3年)11月16日 王子動物園に来園
2015年5月21日(平成27年) 永眠

アイスはミユキよりも2ヶ月ほど前に王子動物園に入園しています。当時まだ1歳になっていませんでした。2頭の間で子どもを授かることはなかったのですが、約24年間を共に王子動物園で暮らしました。

みゆきが”灘の貴婦人”と呼ばれるようになったきっかけとも言えます。

アイスが2015年に他界し、それ以降はみゆきは一人で王子動物園で暮らすこととなりました。しかし、2023年に事態が大きく動きます。これについては後述します。

臍ヘルニアとの戦い、そして復活

春先からミユキは観覧中止に

2023年の3月に、ミユキは臍ヘルニアの手術を受けました。

ここから夏まで観覧は中止。一般客はみゆきに会うことができなくなりました。
臍ヘルニアの手術は2016年6月15日にも行われています。そのときの様子は王子動物園の公式サイトにもニュースとして書かれています。手術するチームがミユキの寝室に入っている姿は緊張感が伝わります。

この動画は2023年4月10日訪問時。

ミユキ復活!観覧も再開

臍ヘルニアの手術も無事に成功したミユキ。

しばらくは術後経過を様子見するために、観覧中止が続いていましたが、7月に入って観覧再開となりました。

動画はミユキが泳いでいたときの姿。泳いでいたのは2023年7月31日です。

 

旭山動物園から”ゆめ”がやってきた!

ゆめが王子へ来るという話がスマホに入ってきた

11月16日に旭山動物園の”ゆめ”が王子動物園へ転園するという第一報を聞きました。

この日は天王寺動物園でZOO活しており、ホウちゃんを見たあとに少し休憩を入れようと思ってスマホを見ていたタイミングでした。

旭山動物園へ通われている方によると、2歳になるシーズンにゆめがどこかへ転園することは、ファンであればある程度は覚悟していたとのこと。母親のピリカが次の繁殖の準備をするためにも、ゆめはピリカの元を離れなければならないことは分かっていた…

ホウちゃんのお母さんであるイッちゃんがズーラシアへ引っ越ししたのも、ホウちゃんが2歳になった直後でした。男鹿のフブキが東山動植物園へ引っ越ししたのも、2歳になってしばらくしてのことでした。

ゆめとミユキの関係性(二人は親戚です)

ゆめの祖母はララ。現在は円山動物園で暮らしています。
ゆめの母はピリカですので、ララはピリカの母です。

このララとみゆきは従姉妹になります。

みゆきとゆめの関係を家系図形式にしていますので、後述します。

ゆめが王子動物園に到着 しばらくは非公開

・公開前 ゆめの鳴き声

・一般公開スタート

 

ワタシが見た最後のミユキ

朝イチからお昼まで

ワタシが最後にみゆきに会えたのは、2024年1月11日です。

動画はゆめが運動場で遊ぶ様子。みゆきは自宅待機。

こちらはゆめが少し泳ぐ姿があります。みゆきはまだ自宅待機。

ゆめちゃんが帰宅して、みゆきが登場します

この日のみゆきはとても元気でした。

こんなコミカルな動きを見る機会など、今までなかったのでは…?と思うほどの動き。
まさかこれが(ワタシがみることのできた)最後の姿になってしまうとは、このときには全く考えませんでした。

みゆき(ミユキ)が亡くなってから…

みゆきへの感謝の気持ちと共に、献花させていただきました

みゆきの訃報がネットに流れて以降、早速王子動物園へ献花をする人が現れました。動物園側でも献花台を設置。

ワタシも1月15日の来園時に献花をさせていただきました。

日本国内のホッキョクグマ家系図

みゆきの他界により、日本国内のホッキョクグマは30頭になりました。

日本のホッキョクグマの頭数は、みゆきが亡くなったことにより、30頭となりました。

19施設に、オス10頭、メス20頭です。

ホッキョクグマ家系図 みゆきはこの日まで生きていました

日本国内のホッキョクグマの家系図です。

2024年1月13日にみゆきは亡くなりましたが、その日まで生きていたとも言えます。

この先も書き換えることがある家系図。
もしそのときには、新たな生命の誕生という形で書き換えができるのであれば嬉しいです。

国内のホッキョクグマ家系図2024年1月13日時点

国内のホッキョクグマ家系図2024年1月13日時点

 

 

 

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